注文住宅の土地選び色々考えることは多くあると思います。
日当たり良好か、風通しの良い土地か、建蔽率、地盤どうか、制限や規制の有無はどうかなど。
ここでは、外構工事の観点から高低差に着目して費用の面から土地選びのポイントを解説していきます。
あくまで外構工事の観点から見たものなので、どれだけ高低差があろうと自分が大好きな町で住みたい気持ちが強い場合はその気持ちを優先させる方が人生の満足度は高くなります。
高低差とは
高低差とは、建物が立っている地面(GL:グランドライン)と道路の地面との差のことになります。
高台など高低差のある土地とない土地だと費用が違ってきます。
高低差のある土地の外構工事が高くなる理由
①高低差の長さ(高さ)の分だけ土留めが必要になる。
1m以内であれば、普通ブロックや化粧ブロックで施工する業者も中には存在していて業者いわくこれまでの傾いたことやそれによるクレームがない為、上記施工を行っているようです。
坂道の住宅街を歩いていてもたまに明らかに1m超えていても120mmの化粧ブロックを積み上げている土留めの住宅も見かけたこともあります。
また、高低差にもよりますが擁壁や型枠ブロックなどを使用することが基本推奨なのですが
費用面をみて高さが際どい場合、施主側の希望する場合もあるようです。
化粧ブロックが1㎡あたり15,000~20,000円だとしたら、擁壁,型枠ブロックだと1㎡あたり25,000~50,000円を想定しておく必要があります。
※型枠ブロック:生コンクリートを充填して施工するタイプのブロック
※擁壁:簡単に言うと鉄筋コンクリート
②道路側から玄関ポーチまでスロープ(斜路)や玄関ポーチの増設の必要が出てくる。
高低差がない場合、玄関ポーチを増設する必要もスロープ(斜路)にする必要も当然ありません。
建築側で施工してくれる玄関ポーチ2段で事足ります。仮に高低差があってスロープ(斜路)や階段を作らないと建物近くまでは水平に行けますが玄関に入るまでの階段1段がとてつもなく高い一段になってしまいます。
高低差のある住宅外構の具体例
①高低差のある敷地外構
上記住宅を見ると芝生の法面(斜面のこと)が共にあり、左側の住宅は、階段が5段あります。
通常2段だけは、建築側で施工するのですが高低差がある場合数段追加した場合の具体例になります。
芝生の法面は、高低差の傾斜を緩和するために施工されています。
また、基礎の部分がとても長いですよね?
これは、深基礎と言い文字通り深く基礎を下した形の基礎になっています。
深基礎にしているので駐車場の傾斜がゆるく済んでいます。深基礎にしない場合は、基礎の近くに土留ブロックを施工する必要があります。
②高低差のない敷地外構
上記を見ると玄関ポーチ(階段)も2段のみ、法面のないことが分かります。
また、階段の段数も少ないしスロープもない為、当然ながら手すりも必要ありません。
具体例①の敷地の場合、高低差が1m以下なので転落防止柵も必要ありませんが坂道の住宅街や高台の住宅街だと2~3mの高低差のある住宅敷地も存在します。
そういった敷地の外構工事では、擁壁(鉄筋コンクリート)が必要になります。更にその上にフェンスや化粧ブロック数段+フェンスなどを施工することが大半です。
まとめ
同じサイズの敷地でも高低差があると深基礎、土留め、階段、スロープやそれに伴うアルミ商品など追加費用がどうしてもかかってくる。
その為、住宅選びだけの観点だけでなく外構工事の観点から見てみるのもとても大事。
ただし自身の及び家族のQOLを大事にする場合は、高低差に伴う費用増加も織り込みずみでその土地を選択する方が幸せを感じやすい。
コメント